いよいよ最後の項目、5文型です。
この5文型の理解は英文法の理解の総仕上げです。
そして、これから高校に進んで長文の読解や作文を行うときに必ず必要になるものです。
総仕上げ前に、原点に戻って考えてみましょう。
そもそも文法とは何なのか
「文法(ぶんぽう、英: grammar)とは、言語の体系、およびそのモデル、およびそれをもとにした、ある個別言語の話し手が従うべき規範である。」
Wikipedia
とありますが、なんのこっちゃ??ですよね。

彼の弟に持っていたので、伝えてくださいお願いしました、そのことを私は携帯を拾ったと彼に連絡して彼の弟が
たけしくんが言っていることの意味、分かりますか?
まったくわからないはずです。それは、文法がめちゃくちゃだからです。一字一句、追加したり削除したりすることなく、文法通りに並べ変えるとこうなります。

「私は彼の弟が持っていた携帯を拾ったので、彼に連絡して、彼の弟にそのことを伝えてくださいとお願いしました」
つまり、言葉にはルールがあって、そのルール通りに並べたり、組み立てたりしないと意味が通じないのです。
文法はその組み立て方のルール、だと理解してください。
そして、英語の組み立てのルールが英文法。
英文法の基本がこの5文型なのです。
英語5文型
英語の文章の組み立て方には大きく分けて、下の5つしかありません。
第1文型:S+V
第2文型:S+V+C
第3文型:S+V+O
第4文型:S+V+O+O
第5文型:S+V+O+C
順番に説明しますね。
まずはS、V、O、Cの各要素の説明をします。
それから次回に各文型の説明をします。
Sは主語
Subjectの頭文字、Sを取っています。Shugoの頭文字ではないですよ!
主語とは、文章の主な語です。動作主、と言ってもいいでしょう。
つまり、「Sが~する、Sは~である」のSにあたる部分です。
例えば、
“I am an adult.“の主語は”I“、つまり「私」です。
Vは動詞
Verb、と呼ばれるものです。
一つの文章では、かならず主語は「何かをしたり」、「何かであったり」するわけですが、その動作を示す部分を動詞と呼びます。
“I am an adult.“の動詞は”am“です。
ただ、「私は大人です」という文章に動作は入っていません。
これはbe動詞が”I“が”an adult“である、という、=(イコール)の関係を示すだけの動詞だからです。
Cは補語
補語は英語でcomplementと呼び、その頭文字をとってCで表します。
補語は主語と=(イコール)や≒(ニアリーイコール、ほぼ同じ)の関係になって、主語を説明したり補足したりします。
This is an apple.
「これはリンゴです」よく見る例文ですね。実際使っている人を見たことはりませんが(笑)
この文では
“an apple“は”This“の補語です。
“主語This = 補語an apple“の関係が成り立ちます。
このようなとき、「主語+動詞+補語」、つまりS+V+Cの文型、第2文型になります。
Oは目的語
目的語は英語でobjectと呼びます。頭文字をとるのはほかの要素と同じパターンですね。
目的語とは主語の目的となる語、あるいは動詞の作用する対象の語、と言えます。
日本語でいうところの「…に」「…を」の…に当たるところという説明の方が分かりやすいかもしれません。
I like apples.のapplesが目的語です。
このようなとき、「主語+動詞+目的語」、つまりS+V+Oの文型、第3文型になります。
では、次回、各文型の説明をしていきます。
下が次の記事です
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