26.比較級、最上級、”as ~ as …”の表現

中学生

比較級

比較級とは、「~よりも・・・です」など2つのものを比べて言う表現です。

A is(am, are) ・・・ than ~.”の形になります。

“原級形+er”の比較級の形

形容詞や副詞で、比較級や最上級ではない元の形のことを原級と言います。

多くの形容詞や副詞には”原級+er“の比較級の形があり、2つのものを比べて言う表現ではそれらを使います。

原級+er“の形を持たない形容詞や副詞は”more ・・・“の形を使います。

説明だけではわかりにくいと思いますので、例文で形を理解しましょう。

My big brother, Rick is taller than me.
「私の兄のリックは私より背が高いです」

形容詞tallには”原級+er”の比較級の形がありますので、それを使います。

“more+原級”

I think that anemones are more beautiful than roses.
「アネモネはバラより美しいと思います」

形容詞beautifulには”原級+er”の比較級の形がありませんので、前にmoreをつけて「~より美しい」と表現します。

上記のbeautifulのように”-ful“で終わる形容詞や副詞、あるいは”-ing“、”-ous“、”-able“、”-ly“で終わる形容詞や副詞は”more ・・・“で比較級を作ります。

“more ・・・”になる形容詞や副詞の法則

1.”-ful“、”-ing“、”-ous“、”-able“、”-ly“で終わる

2.3音節以上の形容詞や副詞
音節とは子音と母音の組み合わせです。
difficultは音節に分解すると
di-ffi-cultで3音節です。
なので”more difficult”になります。
3音節以上は必ず”more ・・・”になります。

3.とはいえ、2音節でも”more ・・・”になる形容詞・副詞も多いので注意
例えば”special
音節に分解すると
spe-cialで2音節ですが、”more special“の形を取ります。
このあたりは覚えていくしかありません

・少なくとも”-ful“、”-ing“、”-ous“、”-able“、”-ly“が付いたら絶対”more ・・・

3音節以上なら絶対”more ・・・

と覚えておきましょう。

副詞の比較級

比較級は形容詞だけではなく副詞にも使えます

Sammy went home after school later than Tom.
サミーは学校が終わって、トムよりも後に家に帰りました。

Push harder!
もっと強く押して!

My mom uses cooking knives better than I do.
「私の母は私より上手に包丁を使います」

副詞wellの比較級、betterです。この不規則変化については下で詳しく説明していますので、後ほど。

最上級

最上級とは、「~の中で最も・・・です」など3つ以上のものを比べていうときに使います。

the 原級+est“もあれば、”the most ・・・“の形もあります。

このあたりは比較級と同じ考え方です。

“原級+est”の最上級の形の場合

My big brother, Rick is the tallest in my family.
「私の兄のリックは家族で一番背が高いです」

“most ・・・”の最上級の形の場合

I think that anemones are the most beautiful flower.
「アネモネは一番きれいな花と思います」

副詞の場合

Abigail can play the PC game best.
「アビゲイルが一番そのパソコンのゲームがうまくプレイできる」
wellの最上級”best“です。最上級では”the best”の”the”を省略することがよくあります。
The incident happened the most suddenly amongst all the others.
「その事件はほかの出来事に比べて一番唐突に起こった」
※あえてときどき習ってない単語も入れています。
incident
事件、出来事
amongst
(=among)
~の中で、~の間で
※”all the others”は”all the other incidents”を表しています。英語は一度出た単語をその文中では繰り返すことはまれです。

不規則変化の形容詞、副詞

意味 – 原級 – 比較級 – 最上級
良い – good – better – best
うまい – well – better – best
悪い – bad – worse – worst
病気の – ill – worse -worst
数が多い – many – more – most
量が多い – much – more – most
量が少ない – little – less- least
(注記)muchの反意語としての”little”は不規則変化。「数が小さい」、「年が若い・幼い」の場合はlittle – littler – littlestと規則変化します。
遠い far – farther – farthest
はるかに far – further – furthest
(注記)farには原級では同じに見えても明らかに違う2つの意味と使い方があり、「遠い」という意味で使われる場合は”far – farther – farthest”の不規則変化、「はるかに」でも不規則変化だけどもfar – further – furthestのように綴りと発音が異なります。

late – latter – last
(注記)時間が遅いlateはlate – later – latestで規則変化です。この不規則変化のlateは「順番が遅い」の意味で使われる場合です。

old – elder -eldest
(注記)年を取っている、年上、という意味で使われる場合はold – older – oldestの規則変化です。この不規則変化のoldは兄弟、いとこなど血縁関係の同格(親や叔父、叔母、おじいさんなどを含まない)の年長を示します。一般的には兄弟姉妹で使われる程度の言葉です。

高校まで、というよりもうこれだけしか後にも先にも学ぶ必要のある不規則変化はありません。
一度に覚えてしまいましょう!

表には一応習う時点を、中学、高校、などと振ってあります。

“as ~ as …”の表現

「~とおなじくらい・・・」の表現で、昔は原級比較とか言われましたが、最近は”as ~ as …“の表現とそのままの形で教えられているようです。

as 形容詞・副詞の原級 as ~“で使います。

形容詞のとき

Your cat is as cute as mine.
君の猫はうちのと同じくらいかわいい。

Yesterday in Osaka, it was as hot as it was in Okinawa.
昨日の大阪は沖縄と同じくらい暑くなった。

My bag is not so heavy as yours.
私のカバンは君のほど重くない。
(注記)否定形では”as ~ as ・・・“の代わりに”so ~ as ・・・“が使われることも多い。意味は同じ。

副詞の時

Brenda can run as fast as Mike.
ブレンダはマイクと同じくらい早く走れる。

お気づきでしょうか?
“Brenda can run fast.”の”fast”の部分を”as fast as ・・・”に置き換えるだけです。

The ball flew higher than the wall.
ボールは壁より高く飛んだ。

では例文に行きましょう。

比較級、最上級、”as ~ as …”の表現の例文

My big brother, Rick is taller than me.
It is absolutely better if you can finish your homework by noon.
※absolutely (副詞)絶対的に

I think that anemones are more beautiful than roses.
My mom uses cooking knives better than I do.
The Amazon is the longest river in South America.
Tokyo is the largest city in Japan.
Abigail can play the PC game best.
Your cat is as cute as mine.
Brenda can run as fast as Mike.
The ball flew higher than the wall.


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