24.いろいろな助動詞

中学生

助動詞は動詞の前に置かれて、動詞にいろいろな意味を付け加えます。

すでに、助動詞can、willは学習済みです。

ここでは助動詞の使い方と働きを復習も兼ねて詳しく学んだあとに、新しい助動詞maymustを覚えましょう。

助動詞の使い方

肯定文

You can use my dictionary.
「僕の辞書を使ってもいいよ」
※主語+助動詞+原形動詞+~

疑問文

Can I use your dictionary?
「君の辞書を使っていい?」
※主語の前に助動詞が行きます。

否定文

You can’t use my dictionary.
「僕の辞書は使ったらだめ」
※否定形はcan’t、またはcannotです。

助動詞がほかに変わっても、語順パターンは上に同じです。

肯定文

I will show you the way.
「私が行き方を教えます。」

疑問文

Will you show me the way?
「行き方を教えてもらえます?」

否定文

I won’t show you the way, but you will find it easily.
「私は教えませんが行き方は簡単にわかるはずです。」

助動詞Canの復習

中学校1年生で習った「4.助動詞can」も復習が必要でしたら、リンクから復習してください。

動詞に「~できる」という意味を付け加えますが、ここでは助動詞canの働きをもう少し詳しく見てみましょう。

能力・可能のcan

Mary can run very fast.
「メアリーは速く走れます」
※「~できる」のcanですね。

(復習)「~できる」は”be able to ~“でも表せます。
Mary is able to run very fast.

許可のcan

You can use my dictionary.
「僕の辞書を使ってもいいよ」=「僕の辞書を使えますよ」
※「~できる」という意味は実は同じ。聞き手が「~できる」ということはつまり、「~してもいいよ」という意味ですよね。

否定疑問文

Can’t you use your own dictionary?
「自分の辞書は使えないの?」

  • Yes, I can.「いいえ、自分のを使えます」
  • No, I can’t. I can’t find mine. 「はい、自分のは見つかりません」
    ※Yesと「いいえ」、Noと「はい」で逆になっているところに注意です。
    日本語は文章全体に対して同意、つまり「使えない」ことに対して「はい」と答えるのに対し、英語ではcannotならno、canならyesになります。

willの付け加え方

動詞に助動詞willを付け加えることで、時制を未来形にします。

My dad goes golfing every Sunday.
「パパは毎週日曜日にゴルフに行きます」
※現在形は習慣、状態を表すことが多い。

My dad will go golfing on this Sunday.
「パパは今週の日曜日ゴルフに行きます」
※今週末の話なので、未来形を使う

(復習)未来形は”be going to ~“でも表せます。
I am going to go golfing this weekend.

(復習)どっちを使うの? will? be going to?

基本的にはwillを使います。
be going to ~“を使うパターンは限られていて、話し手がすでに決めていたこと(多くの場合は予定)と、話し手も聞き手も見たり聞いたりできる範囲で出来る予測(共通認識)についてのみ使います。
詳しくは「14.未来形」の記事を読んでくださいね。

否定疑問文

Won’t you come over?
「来ないの?」
※”Will not you ~”はほとんど聞きません。”Won’t you ~”が一般的です。

助動詞may

「許可」のmay

助動詞mayは「~してもよい」という許可を表します。

You may use my dictionary.
「僕の辞書を使ってもいいよ」

May I use your dictionary?
「君の辞書を使っていい?」

You may not use my dictionary.
「私の辞書を使うのは許可できません」

※canの許可を表すのとほぼ同じです。

「弱い推量」のmay

「弱い推量」のmayというのがあります。
「弱い推量」という日本語が少しわかりにくければ、「もしかしたら~するかも」というときに使う、と覚えておいてください。

例文で少し理解を深めましょう。

Good luck! Because you may need it.
「幸運を!だって運が必要になるかも」

I may be wrong but I strongly believe it.
「もしかしたら私は間違っているかもしれないけど、それを強く信じているんだ」

You may have some. Let me see.
「もしかしたら、僕持っているかも。ちょっと見てみるね」

とこんな感じで使います。

助動詞must

助動詞mustは「~しなければならない」という義務を表し、否定形”must not”は「~してはならない」という禁止を表します。

肯定文(義務)

You must finish your homework before going out.
「出かける前に宿題を終えなければいけません」

否定文(禁止)

You must not go out before finishing your homework.
「宿題を終える前に出かけてはなりません」

疑問文(義務があるかどうか

Must I finish homework before going out?
「出かける前に宿題を終えなければいけませんか?」
※mustは疑問文ではほとんど使われることはありません。上の文章なら、”Do I have to finish homework before going out?“が一般的です。

否定疑問文(禁止かどうか)

Mustn’t I go out before finishing my homework?
「宿題を終えなければ出かけてはいけませんか?」
※”mustn’t“はまず使われませんが、あるにはある”must not“の短縮形です。

“have to ~”と助動詞must

have to ~”と助動詞mustはどちらも「義務」を表しますが、注意する点が2点あります。

ちょっとした響きの違い

1点目はちょっとした響きの違いです。

I have to go and get some groceries on the way home.
「帰りに食料品を行って買ってこないと」

のように使う”have to ~”ですが、mustに変えても意味はほぼ同じです。(ほぼ、と言ったのは”must”の方が少し強く聞こえるからです)

I must go and get some groceries on the way home.
「帰りに食料品を行って買ってこないと」

のように自分自身についていう場合は問題ありませんが、相手についていう場合、mustは強い拘束・義務を表し、聞き手に反感を持たれる可能性もある強い言葉です。

例えば誰かと食事に行っていて、

You have to eat some veggies too.
「野菜も食べなきゃ」

You must eat some vegetables too.
「野菜も食べなければなりません」
※veggies = vegetables

日本語訳の雰囲気でおわかりでしょうか?
mustもhave toも基本的には「義務」を表しますが、このような響きの違いがあることを頭に入れておいてください。

否定形では全く違う意味

2点目は否定形では意味が全く違ってしまうことです。

I don’t have to go home now.
「いま家に帰らなくてもいい」

I must not go home now.
「いま家に帰ってはいけない」

“don’t have to ~”~しなくてもよい
“must not ~”~してはいけない

と全く意味が異なりますので、これは必ず覚えておいてください。

「強い推量」のmust

mayと同じように、mustも推量(推し量る=そうだろうと思う)に使えます。

使えますが、mayとは違い、mustは強い推量=「~に違いない」です。

例文で見てみましょう。

Mom must be tired.
「お母さんは疲れているに違いない」

There must be something wrong with that girl.
「あの女の子、どこかおかしいに違いない」

She must try to mean that she likes you.
「彼女は君が好きと言おうとしているに違いない」

ずいぶん長くなってしまいました。

では、例文に参りましょう

いろいろな助動詞の例文

Can I use your dictionary?
「君の辞書を使ってもいい?」

Can’t you use your own head?
「少しは気を回せないの?」
※use one’s head – 気を利かす、頭を使う

Will you show me the way?
「行き方を教えてくれる?」

I won’t show you the way, but you will find it easily.
「私は教えませんが行き方は簡単にわかるはずです。」

You may go home now.
「よし、帰ってもよい」
※先生が居残りの生徒に言う感じ

I may be wrong but I strongly believe it.
「もしかしたら私は間違っているかもしれないけど、それを強く信じているんだ」

Good luck! Because you may need it.
「幸運を!だって運が必要になるかも」

People must stay home during the pandemic.
「その疫病の(流行っている)期間中は人々は家にいなければならない」

You must not go out before finishing your homework.
「宿題を終える前に出かけてはなりません」

There must be something wrong with that girl.
「あの女の子、どこかおかしいに違いない」


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