副詞的用法
副詞の説明は不定詞 part 1でやったように形容詞、副詞、動詞を修飾(説明)するのが役割でしたね。
不定詞の副詞的用法も同じように名詞以外を修飾します。
不定詞が動詞を修飾する場合
まずは動詞を修飾(説明)する文章を見てみましょう。
その前に何度も出てくる言葉、「修飾」がどのように働くか少し復習しておきましょう。
この復習が不定詞の副詞的用法の理解の役に立つはずです。
例えばこんな文。
I saw him. Because I needed to return a book.
彼に会いました。なぜなら、本を返さなければいけなかったからです。
日本語で聞いてもくどいですよね。
みなさんならどういいますか?
「彼に本を返すために会った。」で十分ですよね。
英語でも同じです。
「会った」の部分を、なぜ会ったのか、を説明すればいいのです。
これを「修飾する」と言います。
上の日本語では、「会った」に対して「本を返すために」と修飾しています。
英語なら、I saw him to return a book.です。
「会った」や”saw”は動詞ですよね。
動詞を修飾するので副詞。なので、これは不定詞の副詞的用法なのです。
不定詞の副詞的用法のうち、動詞を修飾する場合、日本語訳的には「~するために」や「~して」がぴったりくることが多いです。
少し不定詞の副詞的用法の動詞を修飾する例文を出しましょう。
Mom went to the supermarket to buy groceries.
ママは食料品を買いにスーパーに行きました。
※groceriesやsupermarketはよく使う単語なので、この機会に覚えましょうね
Why did you have to see her last night?
どうして彼女に会わないといけなかったの?
ー To ask her out.
ー デートに誘うため。
※このようにWhy~?の質問に対して”To + 不定詞の副詞的用法”で答えることもできます。
※”ask 誰か out”で「デートに誘う」の慣用表現
To make a date with her, I have to finish this job by noon.
彼女とデートするためにこの仕事を昼までにやってしまわないといけないんだ。
※”make a date with ~”、「~とデートする」です
不定詞が形容詞を修飾する場合
副詞なので形容詞も修飾できなければいけません。
どんな感じになるのでしょうか?
I am glad to hear that.
それが聞けてうれしいよ!
“glad”「うれしい」という形容詞を修飾していますね。
I am surprized to see you here.
君にこんなところで会うなんてびっくりだよ。
I am happy to help you.
喜んでお手伝いします。
手助けになるならうれしいです。
I was so sad to hear the news.
ニュースを聞いてとても悲しかった。
He is too small to ride the rollercoaster.
そのジェットコースターに乗りには彼は小さすぎる。
※”too 形容詞 to ~”で「~するには・・・すぎる、~すぎて・・・できない」になります
S+V+Cの第3文型の補語(C)に使われる形容詞の部分に後ろからくっついていますね。
これが副詞的用法の形容詞を修飾するパターンです。
不定詞が副詞を修飾する場合
副詞なので副詞も修飾できなければいけません。
これにもパターンがありますので、例文を読んで雰囲気をつかんでいきましょう。
She can’t run fast enough to catch him.
「彼女は彼を捕まえるほど十分に早く走れない」
※”・・・ enough to ~”で「~できるほど・・・だ」
Hawks fly so high to be able to spot their victims on the ground.
「鷹は地面にいるその餌食を見つけられるようにとても高く飛ぶ」
S+Vの第1文型の動詞(V)を修飾する(上の場合だと”fast”と”high”)副詞を後ろから修飾するパターンですね。
不定詞の副詞的用法の例文
「彼に本を返すために会った。」
「ママは食料品を買いにスーパーに行きました。」
「彼女とデートするためにこの仕事を昼までにやってしまわないといけないんだ。」
「それが聞けてうれしいよ!」
「君にこんなところで会うなんてびっくりだよ。」
「喜んでお手伝いします。」
「ニュースを聞いてとても悲しかった。」
「そのジェットコースターに乗りには彼は小さすぎる。」
「彼女は彼を捕まえるほど十分に早く走れない」
「鷹は地面にいるその餌食を見られるように高く飛ぶ」
では、次はいよいよ不定詞の最後、不定詞のまとめです。
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